雲の平原。 白い闇はどこまでも続いていた。 不自由な所に暮らしているなどとは思わないが、朝日が住みかを照らす直前のこの時間は、淋しいものだといつも思う。 吸血鬼は眠る時間だし、天使が起きるにはまだ早い。蝶々も桜の花びらも飛んで来ない。 「………。」 寝転んだ雲の上、静かに静かに、感情を解き放つこの一瞬。あまり激しくしたのでは、朝っぱらから落雷なんて、迷惑だろう。 雲にしみこむのは、時に涙だったり、笑いだったりする。目を閉じて、開ける頃には東の空が僅かに明るくなっている。黒から紺、紺から青へ、刻 一刻と変わるあまりに美しいグラデーション。全ての色が白に収束される暫しの間、空を眺めていた。 空に飽きると雲の切れ間を探して下界を垣間見る。 「お………。」 木の下に置かれた傘。まだ薄暗い地上の、今日の天気は曇りだろう。そんな中で、侍が刀をふるっていた。 へぇ、朝っぱらから鍛錬とはご苦労なこった。 いつもならば名前を連呼しつつ雲で下っていくのだが、静かで張り詰めた空気の邪魔はしたくなかった。ニコリと笑って、高見の見物を決め込んだ。 …つもりだったのだが。 何気なく欠伸をしたら、不運なことに、小さな雷が刀に当たってしまった。 「こりゃぁ、いかん…」 パンチパーマの出来上がってしまったヒップロッカー侍を、結局迎えにいくことになった。 ************************************ 六の扱いが難しい今日この頃。 雷六で六ムラで神と六は好敵手。KKにとっては助っ人。 基本的には無銭飲食とか迷子とか追い剥ぎに遭って(?)全裸とか(どんなイメージよそれ…)。 雷六の組み合わせは、2人とも悟っちゃってるので電波な会話が難しい。 ところで雷舞が好きです。 041020 |