![]() 〜CM2分〜 (微妙な沈黙) 「…ヒヒ。」 「何が可笑しいんスか。」 「いやぁ……ほら、アッシュ君。」 「何スか。」 「仕事中仕事中。」 「わかってるッスよ。」 「(わかってるならその地を這うような声を何とかしなヨォ〜)………。」 「………。」 「………。」 「(もーー居心地悪いヨォ〜)………。」 「おい。」 「何スか。」 「馬鹿犬。」 「……あのなぁユーリ!俺はっ!!」 「あーあーもー!!ホラ!ほら時間!CMおしまい!喧嘩ならあーとーでーっ!!」 「…ちっ、」 「………………馬鹿犬。」 〜コーナータイトル〜 「今回は『イニシャルO』さんから「鶏肉を使った料理」とのリクエストが来てるので、 さっぱりしてて食の進む『ささみ梅しそ巻き』を作るッス〜!飲み屋さんのメニューとかにもあるアレッス。」 「では早速!材料は「鶏のささみ」「しその葉」「梅肉」です。 ささみはお店で売っていてもすぐ古くなるから黄色いのや赤いのは避けて、なるべく張りがありそうなピンクのやつを選ぶといいッス! 梅肉はチューブとか瓶とかで売ってるやつで充分ッスよ。」 (SE:包丁の音「トントン…」) 「まずささみの筋を取ります。筋は身の中央に通ってるので身をボロボロにしないように注意しながら……包丁を押し当てて筋をひっぱると綺麗に取れるッス。 筋が取れたら縦に半分くらいまで切れ込みを入れて、開きます。コレでささみが2倍の大きさになるッス。 厚みがうまく均一にならない時は包丁の背中で軽く叩いてならしておくと、後で巻きやすいッスよ!」 (SE:かき回す音「シャッシャッ…」) 「ささみの上にしその葉を乗せていくッス!大体ささみ1枚にしその葉1枚半くらいッスね〜ま、このへんは適当でオッケーです。」 「更に梅肉を乗せます。しょっぱいのが好きな人はたっぷりどうぞ。…まあほどほどにしないとあとではみ出てくるんで注意ッス。」 「梅肉を乗せたらささみを巻きます!横幅が狭い方から巻いていくと、綺麗に巻けるッス!海苔巻きみたいに巻けたら、包丁で4等分に輪切りにします。 この包丁はあとでちゃんと砥いでおかないと大変ッス。」 (SE:焼く音「ジュージューッ」) 「切った巻き寿司みたいなのを横に並べて串を刺せばできあがり〜! ここで4つ全部長い串に刺すと飲み屋さん気分満点です。つまようじにひとつずつ刺せば可愛くお弁当なんかにも使えるんで色々試してみて下さい! あとは焼くだけッスね!」 (SE:焼く音「ジュワーっ」) 「飲み屋さんみたいに網があればいいんスけど、無ければフライパンに少しだけ油を引いて両面共焼くッス!少し焦げ目が付くくらいが美味しいッス。 梅の味が活きてるんで、食べる時はまず何もつけずに食べてみてくれッス!そのままで充分美味しく頂けます! お好みで塩焼きにしたり、ちょっと珍しいッスけど素焼きにしてポン酢をつけて食べるのがオススメッス!ポン酢、イケるッス!」 「…さてさて、実は!今日はスタッフがレンジであっためて来てくれたんス!今回のお題の『ささみ梅しそ巻き』!」 「いやっほ〜〜〜!もぐもぐ…」 「む、むぐ…ゴホン!…頂いている。」 「で、さっきからリーダーとスマイルはしゃべってる俺の目の前で勝手に食べてます。 …ちなみにスタッフも食べてます。串なんで…片手で食べられるッス……ちょ、ビール!?」 「ヒッヒッヒッヒッヒ!!!」 「こ、このように、にわか飲み屋気分を味わうも良し! 包丁使うところが少ないので結構手軽に沢山作れるし、 梅の赤がうずまき状になるので見た目が可愛いから、誰かの家に集まる時なんかにもオススメッス!」 「梅が効いていて良いな、いくらでも食べられそうだ。」 「あ、ハイ。梅には食欲増進効果があるんスよ!残暑に参った頃にどうぞ! 俺も食べたいッス…うぅ…。後で食べますから取って置いて下さいね俺の分!皆さん、仕事中ってこと忘れてねッスか?」 (皿はすでに空になったようだ。) (幸いメインパーソナリティは未だ気付いていない。) 「ここでメールを1通ご紹介するッスね! 愛知県の〜えっとこれは…匿名希望の主婦の方から! 『こんばんはアッシュさん!“Werewolf night”いつも楽しく聞かせていただいてます!』 ありがとうッス〜! 『まえにすこし話に出た夏バテに効く料理なんですがウチではゴーヤを育てて食卓に出してますよ〜☆ 他にも野菜を育てているのでこの時期家計が助かりますよ、オススメです。 とても料理上手なアッシュさんですが自分で何か育てたりすることはあるんですか?ぜひ聞きたいです!』 とのことですが……実は!!!今回のささみ梅しそ巻きに使ったこの青じそ!俺が育てたんです!!!」 (スタッフ「おお〜!」) 「!?そうだったのか!?」 「ホントぅ〜!?家庭菜園やりたいって言っていっつも忙しくして枯らしちゃってたのにぃ〜?」 「ハイ。実は知り合いの森の……栽培関係に詳しい方に聞いてですね、やるなら青じそが一番育てやすいってアドバイス貰ったので。」 「へ〜!」 「これが、ホント水やりさえ忘れなければ窓際で勝手に伸びてるんでびっくりしました。 メールの方のゴーヤーもそうですけど、夏野菜はやっぱり元気が良いんスね!」 「いつの間に……。」 「5月の下旬頃だったッスかねぇ〜。」 「あ、もしかして今年賄いで出てきたそうめんの薬味とかも…!?」 「ハイ!今年の夏の間に出した青じそは、全〜部俺が育てた奴ッス♪」 「な、何かショックだ……。」 「失敬な!家庭菜園…って程大したもんじゃねぇッスけど、この時期家計がちょっとだけ助かるし、楽しいんスよ! 何より自分で育てれば食材への愛っつーか、ありがたみが増して美味しく食べられるんス! 主婦の方も栽培頑張って下さいね〜!育てやすい野菜とかあったら是非教えて欲しいッス! お便りありがとうございました!」 「と、いう訳で! お料理コーナーでは取り扱って欲しい食材やオリジナルのレシピを募集中です! タイトルを『お料理コーナー』にして e-mailはwolf@marchen.co.jp、ダブリュー、オー、エル、エフ、アットマーク、エム、エー、アール、シー、エイチ、イー、エヌ.co.jpまで! FAXの場合は○○○−○○○−○○○○ッス!番組はまだまだ続きま〜す!」 〜CM30秒〜 「ああああ!!!もう無いっ!?」 「ヒヒヒヒ気付くの遅いよアッシュ君〜。ご馳走様〜ウィ〜…。」 「うわ、スマも呑んだんスか!?ちょ、大丈夫ッスか?」 「さすがに1杯でどうこうならないヨ〜ヒック…。」 「あんたワインなら何杯飲んでも顔色変わんねぇのに…。」 「やー気持ち良いネ〜ヒヒヒヒヒヒ、僕もうヘッドホン外していいかな。」 「あと5分11秒我慢して下さい。」 「余計なことを喋らなければすぐ終わるぞ。」 |