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  「ユーリ!!!」

 結構長い時間、途方に暮れていた不器用なコウモリに救いの手はようやく差し伸べられた。

「馬鹿って言ったのは俺が悪かったッス!あと、クッキーは俺また作りますからどうか早まらないで下さい!」
「…………。」
振り返ったユーリは口を薄く開けたまま、途方に暮れていた名残のままアッシュを見上げた。が、すぐに口を一文字に結びなおして低い声で呟いた。
「……遅いぞ馬鹿犬。」
 もしスマイルが一緒に帰って来てここに居たら、間違いなく甘やかしすぎだと怒られる。 ユーリ自身も謝るタイミングをすっかり失くしてしまったようで、すっきりとしなかった。 そんな中、早速無事だった机の上を片付け始めたアッシュに突然、

「俺が出て行って、寂しかったスか?」

聞かれて。
「そんなことは…っ!」
 狼狽えたユーリは何か言おうとしたけれど、その先の言葉は深い口付けでアッシュの中に呑み込まれてしまった。
「ン…っ」

絡めた舌とくぐもった声の中、仲直りの印を刻む。






08.11.22.
アッシュもユーリも甲乙つけがたい程のバカップルです、という話。スミマセン…。

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